blue moon

「ね~え~諒っでば~!」



女の甘ったるい声で、諒は我にかえった。


「…ん?何。」
「ん?何。じゃないわよ。さっきからボーッとしちゃって。楽しくないの~?」


女が諒の腕に自身の腕を絡めた。



「な訳ねぇじゃん。めっちゃ楽しんでんのわかんねぇ?」



そう言って、手慣れた感じで女を引き寄せる諒。



「しっかし、仮にも刑事がこんなうわっついてて良いのかね~。」



諒の同期の本橋が言った。



「良いんだって!刑事だって、たまには羽目はずさねーと。」



と言ったのは、同じく同期の清水だった。



「だな。刑事だって人間なんだし。合コン三昧最高じゃん!」



とケラケラ笑う諒。



「…はずしすぎんなよな。後でフォローすんの俺なんだから。」



と言ったのは唯一メンバーの中で真面目な、佐倉である。