blue moon

「ねぇ。昔から暁ってモテてたじゃん?何で彼女作んないの?」


美希は、それが前から疑問に思っていた。



「……」



暁は、一瞬考え込んだ。


「…暁?」






今まで、美希は彼のそんな姿を見た事がなかった。




「お前がいるからな。」
「え?」
「お前の世話で手一杯で、それ所じゃねぇよ。」



そう言って、煙草を吹かす暁。



「何よ~!私子供じゃないって。」
「そういう所が子供だろ。」




しかし美希には、このやりとりが何より大好きだった。