真紅の誠たちと梅の花

「大変だ、総司、土方さんよぉ。」


「何が大変なんです?永倉さん。」


永倉とは違い落ち着いた顔つきで聞いた沖田。


しかしその顔つきも次の言葉を聞いた瞬間、崩れ去った。


「あかりが…あのあかりが…いたんだよ!」


土方は目を丸くし、沖田は顔が真っ青になった。


「変な冗談はやめて下さいよ。」


顔は笑っているが声は小さく震えている。


「冗談なんかじゃねぇ。俺も嘘だとは思ったんだが、あいつはあかりだ。今左之と平助が運んでいる。」


「運んでいるってのはどーゆーことだ?」


土方がここでやっと口を開いた。


「いや、気絶してたみてぇでな、息はあるが起きやしねぇからよ。」


「そうか。」

土方がふと沖田を見ると小さく震えていた。


土方はただただ見守ることしか出来なかった。