太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



今のって・・・・・・・



キス・・・だろ?


・・・・突然すぎて・・・わけ分かんねぇ。

・・・・・・こいつ・・・。


思考回路が遮断され、ただ目の前にいる悪魔のように微笑んでいる彼女を見ていた。



目が・・・赤い。

まだ潤んでいる瞳。


きっとこの瞳も計算。


「じゃあ爽太くんにキスしても・・・大丈夫だよね?芽悠のこと好きじゃないなら・・・。
芽悠も爽太くんじゃない人が好きって言ってたし、私が二人の邪魔をすることもない」




そう言って、次は優しく微笑んだ彼女。


それが本当の笑顔かなんて、俺は知らない。