すると横岡は下を向いたまま、変わらない声色で言った。



「爽太くんって・・・芽悠のことが好きなんでしょ?」

「・・・・え?・・・・なんで?」



ドクンと飛び跳ねた心臓。

俺・・・・動揺しすぎだろ・・・。


でもどう言えばいいのかが、よく分からない。


下を向いたままでよく分からない横岡の表情。



なぜか・・・俺は慌てることなく、落ち着きを取り戻していた。



「だっていつも、芽悠といるし・・・。楽しそうだから、二人とも」



段々、いつもの横岡とは違うような少し低い声になる。

その時、床にポタッと何かが落ちて・・・染みを作る。




もしかして・・・


泣いてるのか?




「横岡・・・?大丈夫か・・・?」