「じゃあね」

「うん、じゃあな」



バタン、と家のドアが閉まる音がして・・・君が見えなくなる。



さっきまでいた温もりが、突然消えてしまって・・・・また静かな家に戻ってしまった。


誰かがいるだけで・・・こんなに温かかったんだ・・・この家って。



ううん・・・きっと、君が居たからだ。

だからこんなに・・・温かい気持ちなんだ。



それから何分か・・・私はそこから動けなかった、というより動きたくなかった。

君がいたという温もりが・・・消えてしまいそうだったから。



好きだよやっぱり。



誰にも言えないけど、

今はこの思いを閉じ込めているけど・・・いつか、君に伝えたい。



「・・・好き」