太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

「そっ、そんな笑わないで」

「ごめん、ははは」



乾かしておいた制服を渡し、爽太はそれをカバンの中にいれた。



「体操服は、今度洗って返す」

「うん、分かった」

「それと、急に押しかけてごめん。しかも晩飯まで食わせてもらって・・・悪かったな」



今度は少し申し訳なさそうに言った爽太を見て、私は少し笑った。



「今更そんなこと言わなくても大丈夫だよ。良かったら、また来て?いつも一人で暇だからさ」


さりげなく次への誘い的なことを言ってみたけれど・・・やっぱりこんなことは慣れてないから心臓がバクバクと音を立てている。


一人で暇なことには変わりないけど・・・また二人っきりになろうって誘っているようなものだ。



「じゃあ・・・また来るよ。一人じゃ怖いし寂しいだろ?」



冗談っぽく笑って私の顔を覗き込むように見た彼。



「寂しくない!・・・けど来てもいいよ」


「またまた!ツンデレかよ、ははは」



やっぱり爽太は・・・私の扱い方を良く知っている。