太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

「どうした･･･？」


黙ったままの私を見て、爽太は不思議そうに私を見た。



爽太にいつも迷惑ばかりかけている私が･･･

こんな時に力になってあげられなくて友達に、それ以上になる資格なんてない。



そんな思いが私の中を過ぎった。



「爽太･･･何かあったの？」



自分がどんな表情をしていたかは分からないけど、その時の爽太の表情は驚いていた。


けれど慌てる様子もなく･･･彼はしっかりとしたいつもの口調で言った。




「何もないから大丈夫」




いつも通りの爽太の笑顔。

私はそれ以上何も聞こうとはせず、ただ「そっか」と頷いた。




もし･･･私がこの時、君の言葉の重さに気づいていたら･･･。



今きっと、こんなに泣かずに済んだかもしれない。