太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

もしかして、真奈美と何かあった?


「ごめん・・」


爽太は私の言葉に返事もせず、黙々と皿を洗っている。


そんな爽太を見ていると、胸の辺りがモヤモヤしてくる。


何かが引っかかる感じで、スッキリしない。


やっぱり・・・・真奈美と何かあったのかな・・・。


そう思うとなぜか涙が出てきて・・・溢れそうになる。




問い詰めるのも、何だか嫌だ。




言えないことなら・・・やっぱり聞くのはやめたほうがいいよね・・・。



今にもこぼれ落ちそうな涙を堪えるように上を向いた。



気まずくなった空気が、私を余計ブルーにして・・・・私は爽太の方からテレビへと視線を移し、
急いで涙を拭う。



何泣いてんの・・・。



ゆっくりと深呼吸して、私はソファの上で三角座りした。


何だかこの体勢が落ち着く。


どうしよう。

折角二人きりなのにこんな空気にしてしまって。