って焦げる!!

考えていたらつい手が止まっていた。

良かった焦げてない。

だけど、どうしても色々と考えてしまう。


あー・・・何だか訳分かんなくなってきたし・・・もう考えるのやめよう・・・・。


「はぁー・・・」


ついついため息が漏れてしまう。


「何、考え事してんの?」


急に後ろから聞こえた声にビクッと体が反応して、


「うわあああ!」


と変な声が出た。


勢いよく振り向くとそこに爽太がいて、体が仰け反る。


爽太のことを考えていたからこそ、余計にびっくりしてしまう。


「い、いつの間にそこにいたの?!」

「え、さっきからだけど。そんなに驚いた?はは」



私の声に逆にビックリしたようで、面白そうに笑う彼。



「驚かせないでよ」


「ごめんって。俺もこんなに驚くとは思ってなかった」



なんだか・・・いつもの爽太とは違うような気がする。


優しい・・・のはいつものことだけど、ちょっと寂しげ?というか、どこかブルーな雰囲気というか。


思い返してみれば、今日一日そんな感じだった気がする。


今日はちょっと調子が悪いとか・・・?