私は咄嗟に洗面所に行くと積み重ねてあるタオルを3枚取って玄関に戻る。


「これっ・・・使って!」


慌てて爽太に手渡す。


・・・す、透けてる・・・。

びしょびしょなカッターシャツはペッタリと彼の体に張り付いている。



髪から滴っている雫は妙な色気を出していて・・・突然、心臓がバクバクと鳴り出す。



「あぁ、ありがと・・。ごめんな、何か」



タオルで頭を拭きながら、あまり悪気はなさそうに言った爽太。


心臓の音が抑えられなくなって爽太に背を向ける。



どうしよう・・・。



爽太が直視できない。



「えーと・・爽太・・・」



ゆっくりと振り返ると・・・そこには上半身裸の爽太。


私は何も言えずに口をパクパクさせたまま顔を真っ赤にしていた。