太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

「はぁー・・・」


いつの間にか漏れていたため息。

私は何も考えないように、制服から部屋着に着替える。


ゆったりとしたTシャツにかぼちゃパンツで、どちらも柔らかい肌触りの良い服で、落ち着く。


勉強する気にもなれない私は、部屋を出てリビングに行き、テレビをつけた。


時計を見てみると、もうすぐ7時・・・。



私はカーテンを閉めるとキッチンに行って夕飯の準備を始めた。

キッチンからは丁度テレビが見えるから、合間にテレビを見ながらご飯を作る。



母さんの分まで作るのはいつからか日課になっていて、洗濯物を取り込んだり、

お風呂を洗ったりするのは当たり前のことになっていた。



あっ・・・・。


・・・・そういえば・・・洗濯物!



「やばっ!!」



大きな声でそう言って、急いでベランダに出る。


びしょびしょ・・・だ。



「うわっ・・・濡れる!」



一人で叫びながらびっしょり濡れてしまった洗濯物を抱えて家に入る。


「あーあ・・・。どうしよ・・・」