太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

「はぁー・・・全く・・・。お前らは仲が良いんだか悪いんだか・・・」


呆れて肩を落としながら言った佐野っち。

佐野 夕輝(サノ ユウキ)、は若くてイケメンで女子から人気のある私たちの担任。


「ふんっ!」


ぷいっと爽太から顔を背けてみる。


「あー、もう分かったよ。俺が悪かった」


爽太は私の前まで来ると「ごめんって」と言い、大きな手を私の頭に乗せる。


・・・・・なっ・・・何してるの!!


みんなの前でこんなことをするなんて・・・。


当然のように私の顔は真っ赤になって・・・・佐野っちはそんな私たちを見て呆れた顔になる。



「こら、イチャイチャすんな」

「イチャイチャなんてしてないよ!!」



背の高い佐野っちに向かって、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら大きな声で否定する。



「芽悠・・・ぴょんぴょんしすぎ」



私を見ながら笑った真奈美。


真奈美の言葉で、我に返る私。


あぁー・・・・何してんだろ・・・・。

真奈美を、傷つけたかもしれない。


「もういいよ先生。お疲れ様でしたー」



そう思った私は先生との会話を颯爽と切り上げる。


私たちの喧嘩はもう終わったのだから、これ以上先生と話す必要はない。


先生の前でペコリと頭を下げると誰よりも早く教室に戻る。