「ほら。こーやったらすぐとれる」




爽太は綺麗になったスカーフを私に手渡すと優しく笑った。


・・・本当に綺麗になってる。


洗濯しないといけないかと思ってたけど案外簡単に落ちるんだ・・・。



「ありがとう」



私はそう言って笑うと、爽太は少し照れたように「うん」と言った。



「よしっ、じゃあさっさと終わらせよう」


「そうだな」



二人で気合を入れると、私たちはさっきよりもスピードをあげて掃除に取り掛かった。


いっそのことすごく綺麗にしてやると意気込んで、私たちは部活にも出ずに下校時間まで掃除した。