「大丈夫か?」


いつの間にか後ろに立って私の様子を伺っていた爽太。




「うわっ・・・・びっくりした・・・」


「チョークの粉ならすぐにとれるよ。貸してみろ」




爽太はそう言うと、私の制服からスカーフを抜き取った。


え・・・な、何っ・・・・・。


その行動にドキっとして一瞬体がビクッとする。


爽太はそんなことは気にせずに、スカーフを持つと慣れた手つきで布同士をこすり合わせた。