「あー･･･めんどくさい･･」

「お前のせいでなんで俺まで･･･」

「爽太のせいでしょー」

「うっせー」


湿気が多くて本当に暑い。

そんな中、放課後の教室整備をさせられている私たち。



なんでこんなことになったのか、それは午後のSHRの時だった。



「よし、じゃあ終わろうか。あっ！おー危ない危ない忘れるとこだった」




あとは号令をかけて終わるという時に、佐野っちが何かを思い出してニッコリと笑った。



何だか･･･嫌な予感がした。



「えーと、城咲と月峰は放課後の教室整備をするように。
今週だけで計４回の喧嘩をしたお前たちのせいで、先生は落ち着いて生活できる日が１日しかなかった。
日直の仕事もろくにしてないし･･･。
今日は金曜だから、まあ頑張れ」




そんな予感は的中して、佐野っちはとびきりの笑顔でそう言ったのだった。