悪い考えばかりがめぐって、止まらなくなる。
パンクしそうになる頭。
「ほんとは、なかったことにしたかった。横岡とのキス」
だから言わなかった・・・ごめん、そう言った彼は本当にその事実をなくしてしまいたかったようで、それに何度も苦しめられたような顔をしていた。
「二回目は・・・横岡に、負い目を感じたから」
負い目・・・?
「なに・・・?それ・・」
「俺の口からは、詳しいことは言えない。横岡から・・・聞いて」
その言葉に、なぜかまた全身に痛みが走った。
苦しくてたまらなくなる。
ああ・・・もうなんか、前とは違うんだ。
前と一緒だなんて・・・私のただの勘違いだ・・・。
爽太と真奈美がキスしたという事実は変わらなくて。
私と彼の距離が遠くなってしまったという事実もまた・・・変わらなくて。
「そっか、分かった・・・・」
私は途端に溢れ出そうになる涙を必死に堪える。

