今まで苦しかった心が、少しだけ軽くなっていくような気がした。
「でも・・・なんでキス、したの」
なぜか、冷静だった。
苦しくてたまらなかったのに。
涙が溢れて、止まらなかったのに。
今はなぜか、ちゃんと話せる。
「一度目のキスは、横岡に不意にされた」
その時のことを悔やむかのように、苦い顔をする爽太。
「真奈美に・・・?無理やり?」
「まあ、そうなる。その時は、言ったら横岡と芽悠の関係が悪くなるかと思って、言えなかった」
「・・・そっか」
真奈美に、無理やりされた。
その事実は胸を突き刺し、痛みが全身に走る。
真奈美って・・・そんなことするような子だったっけ?
そんな風に考えてしまう嫌な自分がまた出てくる。
私には、本当の彼女を見せてくれていなかったんじゃないか。
彼女は本当は・・・。

