「おい!お前ら・・・何度言ったら分かるんだ!」


昼休憩。


梅雨の湿気で高温多湿な日々が続く今日この頃。


廊下で騒いでいた私たちを呼び止め、説教をし始める先生。


その声は、廊下に大きく響いた。


高2になっても私たちは・・・バカな日々を過ごしている。



「いや、先生!私は悪くない!」



いつものように始まった私たちの喧嘩。


見物客は沢山いる。


大きな声を張り上げた私を、面白そうに見る沢山の目。


あぁ・・・暑い。


ジトジトとした湿気が体を包み込み、じわりと汗をかく。


口をへの字にして腕を組み、相手を睨みつける。