そしていつの間にか、もう夏休み間近になっていた。
そう言えば、この前期末テストも終わったし。
爽太のことを考えないようにするために必死に勉強していたら、
なんとか補修は免れて、晴れて自由の身になったのだった。
佐野っちとはあの日から・・・・
「城咲、ちょっと頼みたいことあるから放課後、化学準備室な」
「あ、はい」
付き合ってる・・・・?のかな。
コンコン
ドアをノックすると、中から佐野っちの低くて落ち着いた声が聞こえた。
「入っていいよ」
「失礼しまーす・・」
資料や実験器具が所狭しに置いてある化学準備室。
汚い?っていうか整頓されてなくて清潔感がない。

