太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~





そう考えれば何もかもどうでも良くなってきて・・・・・。




じゃあ、考えなければいいじゃねーか。


ふと、そう思った。


じゃあ・・・・もう何も考えずに・・・・ただ自分の欲求に従って動けば・・・いいじゃねーか。




見つめ合って、照れくさそうに笑った二人を見て・・・・・・


_______俺の中の何かがプツンと切れた気がした。




いつの間にか強く握り締めていた拳に、血が出そうなほど爪が食い込んでいる。

けれど今は、気持ちと同じように痛みまでもが麻痺して・・・・何も感じなかった。




大切な人を・・・・・誰かに奪われるっていうのは____


_______こんなに苦しいのか。




泣きたい。


泣いてしまいたい。


こんなに苦しいなら・・・・・・・


好きにならなきゃ良かった。





だけどその時、思った。


知りたい。



強く、思った。



芽悠の本当の気持ちが知りたい、って。