太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



・・・



「・・・・・・・・」



全身が固まって・・・・動かない。


・・・・なんだよ・・・・。

意味・・・・分かんねぇ・・・・。



言葉が声にならなくて、体を動かそうとしても・・・・動かない。


逃げ出したいのに・・・・・・


_______目が離せない。





「・・・・うそ・・・・。芽悠・・・・」



小さな吐息混じりの横岡の声が・・・・・俺にだけ届く。



心臓が鷲掴みされたように強く締め付けられて・・・・ギシギシと軋む。


俺はただ二人を見つめたまま、視界が段々と色褪せていくのを感じた。



胸がただ苦しくて、喉元を絞められたように息ができない。




目の前の光景に・・・・唇を噛み締める。




佐野に抱きついている彼女は・・・・・・・


俺が見飽きるくらいに見てきた人で、


苦しいくらいに好きな人で、



手に入れたくても手に入らない・・・・・・大切な人。