太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~




横岡はゆっくりと顔を上げて、俺の目を見た。



「横岡は、注目を集めたいんじゃなくて・・・・・自分をちゃんと見てくれる人が欲しいんじゃねぇの?
横岡には・・・・・自分と真剣に向き合ってくれて、ちゃんと理解してくれる人が・・・・・必要だったんじゃねぇの?」



固まったように動かない彼女を見つめながら、変わらない声で言う。

勝手に彼女を悪者にしていた自分に・・・・少しだけ、胸が痛んだ。


全てに、理由があって・・・・・


そこには沢山の思いが溢れてて・・・・・・。



彼女が芽悠を傷つけたのは、彼女なりの理由があって・・・・。

何も考えずにただ彼女の非だけを責めるのは・・・・・・何処か違う気がした。



「・・・・・・芽悠はちゃんと・・・・・・横岡のこと、見てるよ」



俺がそう言った途端・・・・顔を歪めてまた大粒の涙を零した彼女。




そう・・・か・・・・。

やっぱ横岡は・・・・・・芽悠のことが嫌いとか、そういうわけじゃ・・・ないんだ。