けれど本当に・・・"好き"なのか・・・?


たまに、思う時がある。

こうやってずっと芽悠と笑ってられたらいいのに、って。

だけどそれは・・・友達としての感情なのか、それとも友達を超えてということなのか・・・・。



・・・・はぁー・・・・分かってるくせにこんなこと考えてどうなるんだよ・・・。


なぜかイラッとして自分の膝を叩く。


それでも芽悠の笑顔を思い出すだけで・・・・俺の中になにか強い感情が湧いてきて・・・胸を締め付ける苦しさがからだ全体に広がっていく。


どうしようもない切なさが、俺の心臓を痺れさせる。


・・・・・お前のことが好き。

・・・・この思いが伝えられたらいいのに・・・・。

違う、伝えられないんじゃなくて・・・伝える勇気がない、それだけ。



「はぁー・・・・」



自然と漏れたため息と共に、自分の心に何か重いものがのしかかる。