太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



てか、ってことはもしかして・・・。


「横岡も、知ってんのか?」

「そりゃ、知ってるだろ。
城咲といつも一緒にいるし・・・」


・・・・・・・・。

じゃあ・・・・・・横岡は・・・・・・。

横岡は・・・芽悠の気持ちも俺の気持ちも知ってて・・・・・・・。



「お前、そろそろ横岡とはっきりさせろよ」

「・・・・は?なんで・・・・・」



その時、流生の口から出た言葉に驚いて顔を向ける。

なんでそのこと・・・・知ってんだよ・・・・。


目に入ったのは・・・・・真剣な表情をした流生で。



「確信もないし、言わない方がいいと思ってたんだけど・・・」



俺から目を逸らさずに、じっと見つめたままそう言った。

変わらない真剣な表情に・・・・息を呑む。


張り詰めた空気の中で・・・流生ははっきりとした声で言った。


「城咲は知らないと思うけど・・・・・横岡はあんまいい噂聞かない。
中学の頃から、女子には嫌われてたらしいし」

「・・・・・・・」

「友達の彼氏を、奪う・・・って」



奪う・・・・・?


今まで知らなかったことばかりが並べられて、頭がパンクしそうになる。