太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



俺が横岡とキスしたことを芽悠に話さなかった。

そのことが原因で俺を避けたりしていたなら・・・・・俺の"好き"って言葉がウソだったかどうかなんて・・・聞く必要ない。


『なかったことにしてあげる』


芽悠が言ったこの言葉。

俺は・・・・芽悠が、俺と横岡が付き合ってると勘違いしてるとしか思えなかった。



「そっか・・・」


「で、お前はそれを俺に聞いて・・・・どうするわけ?」



流生は俺の肩に手を掛けて、そう言った。

俺は黙ったまま、目線を落とす。

知っても・・・・・・どうしようもできない自分に・・・ただイラつく。



「まぁ・・・お前と城咲が両想いなことくらい、クラス全員知ってるだろうけど」


「は・・・っ・・?」


「お前ら見てたら誰でも気づくよ。
てかお前が城咲の想いに気づいてなかったこと自体がすげぇから。
鈍感すぎんだろ」


・・・・・クラス全員?

なんだよそれ・・・・・。