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「お前・・・芽悠の好きな奴知ってる?」
「知ってる」
部活が終わって、更衣室で着替えをしていた時・・・俺は何気なく流生に聞いた。
「・・・・・・誰」
「城咲に聞けよ」
昼とは打って変わってそっけない返事に、俺は小さくため息を吐いた。
・・・・・てかなんで知ってるんだよ・・・。
けれど流生はそんな俺を見て何かを感じたのか・・・着替えが終わって更衣室を出ると、何処か遠いところを見ながら言った。
「お前だよ」
「・・・・・は?」
「城咲の好きな奴」
そう言い終わってやっと、流生は俺を見ると・・・ふっと小さく笑った。
あぁ・・・・やっぱり・・・。
ただ、そう思った。
自意識過剰かと思われるかもしれないけど、今までの出来事の辻褄を合わせるには・・・・この答えしか、なかった。

