手の届くところに・・・・芽悠がいて。
今まで遠すぎたのに・・・・今はこんなに・・・・・
近い。
抱きしめたいと思った時には、もう体が動いていて・・・・。
俺は彼女の背中に手を回して、彼女の肩におでこを当てるようにして頭を乗せた。
顔を動かせば・・・・・すぐ隣に彼女の顔がある・・・。
そう思うと益々心臓がぎゅっと締め付けられて・・・苦しくなる。
「どう・・・・したの・・・?」
そんな芽悠の声が耳元で聞こえて・・・・。
近くに彼女がいる・・・って実感できることが、嬉しくて・・・幸せだった。
自分でもおかしいってくらいに・・・・心臓がバクバク音を立てていて・・・。
顔を赤く染めていく。

