太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~




手の届くところに・・・・芽悠がいて。

今まで遠すぎたのに・・・・今はこんなに・・・・・


近い。



抱きしめたいと思った時には、もう体が動いていて・・・・。


俺は彼女の背中に手を回して、彼女の肩におでこを当てるようにして頭を乗せた。

顔を動かせば・・・・・すぐ隣に彼女の顔がある・・・。


そう思うと益々心臓がぎゅっと締め付けられて・・・苦しくなる。



「どう・・・・したの・・・?」



そんな芽悠の声が耳元で聞こえて・・・・。

近くに彼女がいる・・・って実感できることが、嬉しくて・・・幸せだった。


自分でもおかしいってくらいに・・・・心臓がバクバク音を立てていて・・・。

顔を赤く染めていく。