太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~







「好きだよ」




どんなに言おうとしても言えなかった言葉が、口から漏れる。


・・・・・・好きだ。


何度言っても足りない。


言葉なんかじゃ言い表せないくらいに、大きな気持ち。


どんなに俺が彼女のことを想ってるかなんて、二文字なんかじゃ・・・伝わらない。


けれど・・・・・この二文字で、少しずつでも俺の気持ちが伝わるなら・・・・いくらでも言い続けたい。


好き。


俺は、お前のことが・・・・好きなんだよ。




ゆっくりと、彼女の唇に近づいて・・・・


____そっと触れる。




重ねられた唇から流れ込んでくる彼女の体温が・・・・


熱くて、甘い。




心臓がバクバクと激しく脈打って、全身に鳥肌が立つような感覚を覚えた。




愛おしい。


愛おしさが・・・・溢れ出てくる。





弱くて。


儚げで。


だけど笑顔が可愛くて。


照れた顔も可愛くて。


全てが・・・大事で・・・愛おしい。




俺の・・・・・大切な人。