その時、流生がトンッと俺の肩を叩いた。
自然と流生の方に顔を向けると・・・・・さっきまでとは裏腹に、真剣な目で俺を見ていた彼。
それを不思議に感じて見ていると、流生は顎で"あっちを見ろ"というように俺に促した。
「・・・・・・・・」
_________泣いてる。
見た瞬間に、分かった。
下を向いて両手で顔を覆っている彼女。
さっきまで笑っていた芽悠が・・・・・・泣いてる。
なんで・・・・______
言葉にならない声が漏れる。
「・・・・っ・・・」
その時急に、彼女がガタンと音を立てて椅子から立ち上がった。
そんな音も、今はうるさい教室の中で小さな音にしか聞こえない。
「爽太っ・・・」
流生の手が俺の背中をトンッと叩く。
芽悠が走り出した瞬間・・・・・・
______俺の体は動いていた。

