太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



今は、前よりも毒舌に磨きがかかった流生が俺のダメだしを頻繁にしてくる。



「うっせー」

「チラチラ見てるお前がキモいから言ってあげてるんだけど?」

「余計なお世話だ」



一時は喧嘩していた。

けど今は・・・・また笑い合えてる。


「っていうか、お前以外の男に城咲譲るのヤダから」

「はっ?・・・・なんだよそれ」


多分流生は、俺をからかって面白がっているただの腹黒だ・・・・なんてことにも、最近気付いた。



「あーれ、芽悠の顔真っ赤だぁー・・・・佐野になんか言われたのかなぁー?」



そして、たまに流生の口から出る『芽悠』という言葉に、少しだけイラついたり。

いつの間に・・・・呼び捨てするようになったんだよ・・・。