太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~


***



「で、お前は放課後、生徒会室に来るように。
一対一でしっかりやりましょうか、城咲さん?」


「えっ・・・・」


佐野と芽悠のやり取りをみんなの会話に混ざりながら聞いていた。



「お前、バカだな」


ふと声がした方に顔を向けると、呆れた顔で俺を見る流生がいて。


つい先日のことだった。

流生が芽悠に告白して・・フラれた、っていうのを聞いたのは。


でもそれなら・・・・・横岡の言っていた『芽悠の好きな人』っていうのは・・・・

流生じゃなかったってことだろ?



「俺に比べて全く根性ねぇーじゃん」



じゃあ・・・・・・・誰なんだよ・・・・。