父親に認めてもらうことが全てだった俺に、
中学で出会ったアイツは、色々なことを教えてくれた。
目的を達成するまでの楽しさ。
壁を乗り越えることのスリルや、苦しさ。
傷も、痛みも・・・・アイツといれば何も感じなかった。
ただ全てが・・・・新鮮で、大切で・・・忘れられないものばかりだった。
でもそれは・・・・・
____芽悠と一緒じゃなきゃ、
感じられなかったことだ_______
好きだった。
大好きだった。
今も変わらず、好きだ。
でも、手放さなければいけない時もある。
諦めなければいけないときも、ある。
俺は今・・・・・・・
どんな判断をすることが、正しいんだろう。
どんな判断が・・・・・
後悔せずに未来を歩むために必要なんだろう。
それはきっと_______
_____答えなんてない。
「俺は・・・・・どうしたいんだよ・・・」
結局俺は・・・・・。
何もできないままで、
この夏を終わらせるのかもしれない___

