先生の指先が私の唇をなぞるように端から端まで滑っていく。
少しだけくすぐったくて、ビクッと震える体。
先生の瞳が、私の瞳をしっかりと捉えて離さない。
透き通るような黒い瞳が・・・甘い眼差しを私に向ける。
体中が熱くて、呼吸がまともにできない。
せん、せ・・・・わたし・・・。
何かを言おうとしても、何も言葉にできなくて・・・・熱い吐息が漏れる。
「イヤじゃないなら・・・・目、閉じて」
先生はそう言うと私の唇から頬に手を滑らせ、頬にかかっていた髪の毛を優しく耳にかけた。
段々と近づいてくる先生の顔が、私の鼓動を速くしていく。
もしかして、私は・・・・____
誰かに・・・今までの痛みや、苦しみを溶かして欲しかった。
現実から、逃げたいと思った。
優しく、全てを包み込んでくれるような・・・そんな存在を、見つけたかった。
でもそれが、誰でも良かったわけじゃない。
じゃあなんで私は・・・・・こんな風に先生にドキドキしてるの・・・・?
______先生のことが・・・・好き?
私は全身が火照るのを感じながら・・・そっと目を閉じた。

