太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



私は少しだけ驚いて、抱きついたまま先生の顔を見上げた。

すると先生は私の頬を両手で包むように触れて、言った。


「お前が泣いてるときは、俺が傍にいてあげる」


優しく微笑んだ先生に、心臓が甘く締め付けられる。

先生は・・・・・私に、なんでそんなに優しいことばかり言うんだろう・・・。


キスも、私が抱きついてるのも・・・・・。

全部、イケナイことなのに。



「なん・・・で・・・?」



私は真っ赤になった顔のままで、声を振り絞って先生に尋ねた。


私が迷惑ばかりかけてるのに・・・・先生はなんで・・・。

なんでそんなに、優しくしてくれるの?



先生は、切なげに瞳を揺らして・・・落ち着いた声で言った。


「さっき・・・・・城咲、言ってたよな。
好きな人とじゃなくても・・・・キス、出来るのかって」


先生は頬に添えていた手をするりと滑らせて、私の唇に触れた。

・・・・わっ・・・。

驚いて、ビクッと体が反応する。


「それで俺、言ったでしょ?
"好きな人とじゃなくてもキス出来る"・・・って」


先生は少し首を傾けて、私の目を見つめた。

先生に触れられたところが熱くなって・・・麻痺するように全身の力が抜けていく。


心臓の音が、先生に聞こえてしまいそうなくらいに大きい。