私は少しだけ驚いて、抱きついたまま先生の顔を見上げた。
すると先生は私の頬を両手で包むように触れて、言った。
「お前が泣いてるときは、俺が傍にいてあげる」
優しく微笑んだ先生に、心臓が甘く締め付けられる。
先生は・・・・・私に、なんでそんなに優しいことばかり言うんだろう・・・。
キスも、私が抱きついてるのも・・・・・。
全部、イケナイことなのに。
「なん・・・で・・・?」
私は真っ赤になった顔のままで、声を振り絞って先生に尋ねた。
私が迷惑ばかりかけてるのに・・・・先生はなんで・・・。
なんでそんなに、優しくしてくれるの?
先生は、切なげに瞳を揺らして・・・落ち着いた声で言った。
「さっき・・・・・城咲、言ってたよな。
好きな人とじゃなくても・・・・キス、出来るのかって」
先生は頬に添えていた手をするりと滑らせて、私の唇に触れた。
・・・・わっ・・・。
驚いて、ビクッと体が反応する。
「それで俺、言ったでしょ?
"好きな人とじゃなくてもキス出来る"・・・って」
先生は少し首を傾けて、私の目を見つめた。
先生に触れられたところが熱くなって・・・麻痺するように全身の力が抜けていく。
心臓の音が、先生に聞こえてしまいそうなくらいに大きい。

