触れ合っていた唇が、ゆっくりと離れたとき・・・・。
そっと目を開けた。
大きく鳴る心臓。
全身が熱を持っていて、真っ赤に染まった頬で先生を見上げる。
頬に添えられていた先生の手が離れて、なぜか少しだけ寂しさを感じた。
先生はその手を自分の顔の前に持ってきて、自分の顔を隠すように俯いた。
だけど・・・・・
少しだけ見えた耳が、赤くなっていて。
その途端に、ドクン、と心臓が飛び跳ねるように大きく脈打った。
・・・・・なにそれ・・・。
先生って・・・・・そんなキャラだったっけ?
照れている先生を見て、私の顔が益々赤くなるのが分かった。
・・・・・・・可愛い・・・。
ドキドキと速くなる鼓動が、全身を熱くさせて・・・・胸を甘く締め付ける。

