迫ってくる先生の唇。
切なげな瞳に映る私。
ふわりと漂った香水に、胸が甘く締め付けられる。
そっと・・・・・瞳を閉じる・・・・。
瞼の裏側に焼き付いている・・・・・さっきの光景。
爽太と・・・・・真奈美・・・・・・。
爽太の言葉は、嘘だった。
爽太のキスに、感情なんてなかった。
爽太は・・・・・私のことなんて・・・・・
______何とも思ってなかったんだ。
一筋の涙が、頬を伝う。
その時、そっと・・・・・熱くて柔らかい唇が、触れる。
胸の痛みが溶けていくような、優しいキス。
優しすぎて・・・余計に涙が溢れてくる。
じわりと伝わってくる先生の体温は、私を灼いてしまいそうなくらいに熱くて。
私は・・・・・・・どうすれば、良かったんだろう。
どうするのが、一番良い選択だったんだろう。
だけどもう・・・・・・
_____そんなこと考えても意味ないか
先生とのキスは・・・・・
熱くて・・・・甘くて、優しくて・・・・。
とろけるようなキスだった。
だけど少ししょっぱくて・・・_____
_______涙の味がした

