先生はそんな私から目線を逸らして、ゆっくりと下を向いた。 先生の上着の袖を掴んでいた手が、優しく握られて上着から離される。 そして、優しい声が響いた。 「今日は、終わりにしよう。続きは明日にしようか」 そう言ってまた私を見ると、ニッコリと微笑んだ。 このまま続けるのも・・・・・正直言って、気まずい。 だから私は少しだけホッとして、こくりと頷いた。 「さようなら」 「うん、さようなら」 小さな私の声に優しく返してくれた先生。 少しだけドキッとしながら、生徒会室を出る。