太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



先生はそんな私から目線を逸らして、ゆっくりと下を向いた。


先生の上着の袖を掴んでいた手が、優しく握られて上着から離される。


そして、優しい声が響いた。



「今日は、終わりにしよう。続きは明日にしようか」



そう言ってまた私を見ると、ニッコリと微笑んだ。

このまま続けるのも・・・・・正直言って、気まずい。



だから私は少しだけホッとして、こくりと頷いた。


「さようなら」

「うん、さようなら」


小さな私の声に優しく返してくれた先生。


少しだけドキッとしながら、生徒会室を出る。