太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

そろそろ掃除場所に行こうかと思ったとき、流生が俺たちのところへやってきた。


「おい、城咲ー!ちょっと数学のノート貸してくれねー?」


少しチャラチャラした感じの雰囲気は今日も相変わらず。


漏れそうになった溜息を寸前で飲み込む。



・・・・早くどこかへ行こう・・。


ズキッと痛んだ心臓が、悲鳴を上げそうで・・・俺は何も考えずにそう言い聞かせる。




流生とは元々同じバスケ部で話したりはしてたけど、中3の時に同じクラスになってからは親友と呼べるほど仲良くなった。



芽悠も同じように、流生と仲良くなっていた。