「はぁー・・・・。お前、これ下校時刻までに終わるの?」
呆れた顔で私を見る先生。
「だって・・・・」
「だって?」
言い訳をしようとしても、思いつかなくて。
えーと、えーと・・・とその言葉を繰り返す。
佐野っちはそんな私を見てまた呆れてため息をつくと、言った。
「じゃあ、参考までに去年の活動計画書取ってきてあげるから、考えてて」
席を立って、生徒会室を出て行った先生の後ろ姿を見て・・・・
ドアが閉まった途端に、ため息が漏れる。
私は・・・・・惑わされすぎだな・・・。
佐野っちの、いつもとは違って優しい感じが・・・・余計に苦しくなる。
優しくされると・・・・・甘えてしまう。

