太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~




真奈美が、笑ってるなら・・・・良いんだ。

そう、それで・・・・良いんだ。



私が立ち上がり、彼の横を通り過ぎようとすると・・・・


手を掴まれる。



堪えていた涙が・・・・・零れ落ちる。



「嘘じゃない」



その言葉に、ドクンと心臓が音を立てる。


好きって言葉は・・・・・。


あのキスは・・・・・・。



_____本物?



でも、それなら・・・・・。



「嘘じゃん。じゃあなんで・・・・・真奈美と・・・・・。
意味分かんない」



掴まれた手を、振りほどく。


零れ落ちる涙を手の甲で拭いながら、走って教室を出る。