物陰の向こう側にいる人の名前を・・・呼ぶ。
小さくて、掠れた声で・・・・・呼ぶ。
届けたくて。
伝えたくて。
"好き"
って・・・・・言いたくて。
益々、涙が溢れて止まらなくなる。
手の甲で、何度も何度も・・・・・涙を拭う。
・・・・段々と足音が近づいてくるにつれて、速くなる鼓動。
その足音は・・・・・私の前で、止まる。
見上げようとした、瞬間・・・・。
ふわっと、優しい温もりに包まれる。
「芽悠・・・・・。・・っ芽悠・・・」
耳元で響く優しい声に・・・・余計に涙が溢れてくる。
じわりと、温かい気持ちが胸に広がって、心臓が甘く締め付けられる。

