太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~




物陰の向こう側にいる人の名前を・・・呼ぶ。


小さくて、掠れた声で・・・・・呼ぶ。



届けたくて。


伝えたくて。



"好き"

って・・・・・言いたくて。



益々、涙が溢れて止まらなくなる。

手の甲で、何度も何度も・・・・・涙を拭う。



・・・・段々と足音が近づいてくるにつれて、速くなる鼓動。


その足音は・・・・・私の前で、止まる。



見上げようとした、瞬間・・・・。



ふわっと、優しい温もりに包まれる。



「芽悠・・・・・。・・っ芽悠・・・」




耳元で響く優しい声に・・・・余計に涙が溢れてくる。

じわりと、温かい気持ちが胸に広がって、心臓が甘く締め付けられる。