「あのー、アレですよね!アレ!」
「・・・・アレ?」
「えっ!だから、アレですよ、・・ね?」
「・・・・」
何言ってんだよコイツ、という目で見てくるからこれ以上は誤魔化せない気がする。
・・・・うっわー・・どうしよ・・・・。
凄く疑り深い目で見られてるし!
バレバレじゃん、誤魔化してるのバレバレだよ!!
こ、これは・・・どうすれば・・・。
先生から目を逸らして、席から立つ。
さっきの先生の不気味な笑みを思い出すと・・・・なんか色々怖すぎて・・・。
どうにか、この場から逃げ出したい。
とても切実に。
「わ、私トイレー・・・行き、たい、なぁー・・・・」
そう言ってダッシュで逃げようとする私
・・・・の首根っこをガシッと掴んで引き止める先生。
「うぐっ・・・」
「こら。逃げんな」
あぁ・・・・多分私の人生は終わった・・・。
ということは言わずに、すいま・・せん・・、と少しだけめんどくさくなりながらも返事した。

