プリント?プリントって、何・・・・。

なになになにぃいぃいいぃ!!


心の中で何度も叫びながら、伏せ目がちに佐野っちを見上げる。


「お前・・・・まさか覚えてないの?」


「え、えーと・・・・」

「ん?」


なんだよはっきり言ってみろやゴラァ、というような目で私を見てくる佐野っち。


すいません、覚えてません。

ごめんなさい許してください。


心の中で何度も謝りながら、それでも必死に思い出そうとするけれど・・・・、プリントって・・・・・・えー・・と・・・。


「あっ!」

「なー、に?」


呆れたように頭を掻きながら、壁に寄りかかった先生。