芽悠の言葉に耳を傾けながらも、俺の頭はもうパンク寸前・・・・。 何考えてんだよ・・・。 もう・・・・決めたことなのに・・・・・。 「もう・・・夏だな・・・」 暑い夏が・・・・すぐそこに迫っている。 ____お前と過ごせる、最後の夏が。 「うん」 芽悠の声が、俺を落ち着かせる。 お前といれば大丈夫だと俺は心のどこかで考えてるのに。 チクリと棘が刺さったように痛む心臓。 苦しくて・・・・どうしようもできない切なさが俺の中で渦巻く。 なら・・・離れなければいいのに。