太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~




小さくて、抱きしめたら壊れてしまいそうだった。

儚げで、切ないその姿が・・・・俺の傷を、また増やしていく。

深々と切りつけられたような尋常じゃない痛みが残る。



でもきっと・・・・・お前は俺以上に、傷ついてるんだよな・・・・。



そう思うと、もう・・・・


芽悠を見ることは出来なかった。



俺はゆっくりと、窓から目を背けて隣の壁に寄りかかる。


佐野は下を向いたまま、俺の前までやってくると、言った。