太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~

「もっと・・・・ゆっくりでもいいんじゃないのか」


低く、重く響いた佐野の声。


焦んなくても、いいんじゃないのか?と言って、

切なげに瞳を細めると、ふっと笑った。



「は・・・・?何の話・・・___」



もしかして・・・・・・。


もしかして・・・・・・・佐野は・・・・・。



目を見開く。

何かを言おうとして口を開くけど、言葉が出てこなくてゆっくりと閉じる。

唇を噛み締めて・・・・佐野から視線を逸らした。




「知ってんのかよ」




小さく掠れた声が、口から漏れた。