無表情で俺を見つめる佐野。 揺るがない強い意志が、瞳から伝わって来るようだった。 俺はそんな佐野を少し睨むように見る。 「何だよ」 ぶっきらぼうに言って目線を窓の外に向ける。 青い空が、嫌なくらいに透き通ってて・・・・俺の心とは真反対のその感じに複雑な気持ちになる。 なんで俺は・・・・・こんなに悩んでんだろ。 広い空を見てたら、ちっぽけな自分が、馬鹿らしくて笑えてくる。 こんな空に比べたら俺なんて・・・・・本当にちっぽけで。 ___太陽みたいには、なれない。