「バカ」 「はっ?イキナリ何だよ」 ってかそんなこと生徒に言っていーわけ?、と言いながら佐野を睨む。 いきなり生徒にバカとか・・・・普通にひでぇよバカ。 風が何度も吹き込んで、窓際にいる佐野の髪の毛を揺らす。 俺は入口のドアにもたれかかった。 おっさんの黒髪なんて見ても、面白くもなんともない。 「バカって言ってんだよ、バカ」 「うっせぇーな」 いきなり連れてきてバカバカ言いやがって何なんだよホントに。 なんかむしゃくしゃしてガシガシと頭を掻く。 佐野は・・・・何が言いたいんだよ。