太陽と星 ~君と過ごした最後の夏~



「で・・・なに」

「まぁまぁ、そんな焦りなさんな」

「は・・・・」



いつもはこんな感じじゃないくせに、なに言ってんだよコイツ。

なんでこういう時に限って・・・・・こんなふざけたような顔で・・・・。


なぜかふつふつと怒りが沸き上がってくる。

芽悠は・・・・・泣いてんのかもしんない。

今頃・・・芽悠は・・・・・___


さっき、追いかけられなかった小さな背中。


放課後・・・・流生と芽悠が二人でいるときも俺は___


追いかけられなかった。


二人で相合傘してるのを見たときも、俺はただ、立ち止まって見ているだけだった。



いつもいつも・・・・・・彼女の遠ざかっていく背中を、見てるだけだった。


追いかけることが、出来ない。




そんな自分自身が_____



___嫌で堪らない